板碑(井向白山神社)
井向の白山神社殿には、鎌倉時代中期の年号を刻み(文永11年)、年代のはっきりした石造物としては県内最古といわれる板碑が安置されています。
高さ170cm、幅68cm、厚さ19cmで県の文化財に指定されています。ぎ灰石でできたこの板碑は死者を弔う供養塔として用いられたともいわれ、地区の人々の間では「天から降ってきた」と語り伝えられています。


汗かき地蔵(西長田)
石仏 薬師瑠璃光如来
天からこの地に降りてきたと伝えられ、村に災難があると予見されるときは全身に油のような汗をかくと言い伝えられています。


板碑(高江・住吉神社)
 高江の住吉神社には、町文化財に指定された2つの板碑があります。2つとも正慶元年、応永6年と年代が記され、鎌倉時代末から室町時代にかけて作成されたことが分かります。高さはどちらも1m前後、凝灰石製で死者を弔う供養塔として用いられたといわれています。この2つの板碑は旧八幡神社にあったものが土地改良により大正12年に現在の場所に移設されました。


オニヒバ(木部西方寺)
県内でまれに見るヒノキ科の老樹で、地上3mの所で幹が4本に分かれ、各えだはそれぞれまっすぐに上に伸びている。主幹目通り3.43m、高さ19.5m、西梢18.5m、枝張りは東西11.0m、南北8.3m。
むかし、将軍がオニを退治してその塚の上に植えたのでこの名があると伝えられている。


木造如意輪観世音菩薩坐像
本堂地区の観音院には、奈良時代の名僧・行基作と伝えられる木造如意輪観世音菩薩坐像が安置されています。 安産の観音様といわれるこの観音像は台座を含めた高さは161.1cmで県の指定文化財となっています。 また、御開帳は33年に1度という秘仏で、次回は平成39年になります。


黄楊の堂(寄安)
その昔、親鸞聖人が北国下向のとき、寄安で大水のため先に行けなくなり、後家の長者の家に泊まられました。
長者は「証人の教えは、その証がないからわからない」というと、聖人は草団子につけられた黄楊ようじを庭にさし、「わが法来世に盛んならば、この黄楊は根を生ずるであろう」と申されました。
そして、一夜のうちにその黄楊のようじから根が出て木になり葉が茂ったといわれています。


藤鷲塚のフジ
福井県指定天然記念物に指定されている藤の木は藤鷲塚地区の白山神社境内にあります。 樹幹の部分は地上に横たわり、まるで竜が伏しているように甚だしく奇形をしています。 その基部は約10mの長さがあり、うち約5mは立てに裂けつるがいくつにも伸びています。 木質部は老朽や腐食によって欠損が激しく皮層のみ発達しています。 5月初めの開花時には紫の花を咲かせ、憩いの場となっています。